サロンに限らず店舗経営で重要なことは、「かけるべきお金の目安」を知っておくことです。
例えば個人サロンを始める際に、「広告費はいくらぐらいかけるべきか」とか「家賃はいくらぐらいの所を探すべきか」など悩みませんか?
経費に関して明確な答えを持たないとこれらを決められませんし、新しいことを始める際にも自分で決めることは出来ません。
そこで今回は、個人サロンや自宅サロンが知っておくべき経営・マーケティングに関するお金の話・経費の話をしようと思います。
これを読んでいただければ、だいたいの経営や宣伝費用で「どれくらいが普通なのか」という感覚を知ることが出来るでしょうし、同時に今使っている費用が割に合うのか合わないのかもわかります。
お金の感覚を知っておくことは、経営・マーケティングに必ず役に立ちます。ぜひこの先をお読みください。
地代家賃

サロン経営にかかる経費の中で毎月必ず発生する「固定費」というものがあります。
固定費は様々なものがありますが、最も大きいものの1つが「地代家賃」です。つまりサロンの場所代ですね。
自宅サロンだったらかからないものですが、部屋を借りたいなら毎月発生します。
固定費としての地代家賃にかけるべきかですが、これは売上の10%程度が目安となります。
もし月100万円の売り上げのサロンなら、家賃は月10万円前後にするべきでしょう。
これから開業を考えていていてサロン候補の場所を探している場合は、目標とする月の売り上げ額から逆算して決めていくことになります。
地代家賃がマーケティングに与える影響
地代家賃というのは個人サロンのマーケティング戦略に大きく影響します。
たとえば月に10万円の場所を探すとしましょう。
10万円で「①駅前の路面店だけど狭い部屋」と「②駅からは離れていてマンションの1室だけと広い部屋」という選択肢が見つかりました。
この2つでは経営・マーケティング戦略が大きく違います。
①の場合は場所自体が宣伝効果があるので、それほど宣伝費をかけなくて済む可能性が高いです。サロン前にチラシを置いておくだけでそれなりに集客できる可能性があります。
②の場合は飛び込み客は皆無でしょうから、ホームぺージなどをフル活用して集客しなければ新規のお客様は増えないでしょう。
また駅から離れていることで集客成功率のハードルも高いです。他サロンよりも宣伝・マーケティングに一層力をいれるべきでしょう。
一方でサロンが広くてもお客様が増えないと、広さの意味がなくなってしまいます。
ここに地代を15万円にすると「駅前の路面店でそこそこ広い」場所が見つかるとしましょう。
月の売り上げ目標は150万円となるので、もしここを選ぶとしたら「月に何人の新規客」「月に何人のリピート」「顧客単価」などを検討して、今行っている経営戦略で成功するかどうかを見極める必要があります。
このように地代家賃だけでも、様々な経営戦略・マーケティング戦略につながってくるので非常に重要です。
広告費・宣伝費

広告費、つまり宣伝費にいくらかけるべきかを知っておくこともサロン経営には重要なことです。
一般的には広告費・宣伝費は売り上げの3〜5%だと言われています。
しかしこれは競合が少ない業種だったり、「日常的に利用される可能性があるサロン」であることが条件となります。
例えばカフェサロンや飲食店などです。
しかしエステサロンなどは、競合が多いうえにぜいたく品として考えられています。日常的に受けにいくサービスではありません。
パーソナルカラー診断や骨格診断もそうですね。
こうした「競合が多い」「日常的に利用されにくい」サロンの場合は、売り上げの10%~15%ほどの広告費・宣伝費をかけないと新規集客が難しいのが現実です。
地代家賃から逆算した経営・マーケティング戦略

ここまでは地代家賃・広告費という、サロン経営者にとって気になる固定費の割合について解説していきました。
では実際にこれらを知っておくとどのようなことが出来るかの一例をご紹介します。(ホームぺージを持っていることを前提とします)
地代家賃8万円のマンションの1室を選んだ場合、月の目標売上は80万円になります。
月の売り上げが80万円だとすると、使える宣伝広告費は月に8万円から12万円となります。ここでは10万円としておきましょう。
月10万円の広告費を使って、目標となる月の新規顧客を集めることになります。
もし当社なら宣伝広告費の使い方として、次ような選択肢を持ち検討するでしょう。
PPC広告
MEO対策
ホームぺージに掲載するお客様の体験談集め
ポータルサイトへの広告掲載
チラシ
検討のプロセス
チラシを作って撒くことは結構な費用になるので、毎月やるのは現実的ではありません。半年に1回くらいのペースでしょうか。
なのでPPC広告・MEO対策・ホームぺージに掲載するお客様の体験談集め・ポータルサイトへの広告掲載の4つのどれを組みあわせるかが重要になります。
PPC広告はとても重要なマーケティングなどでなるべくなら毎月継続して行いたい。
MEO対策はある程度は業者に頼まずサロン側だけでも出来る。
ポータルサイトは多くの場合は年間契約なので、一度決めたら1年間は固定費からはずせなくなる。
ホームぺージに掲載するお客様の体験談集めはお金をかけられるとベターですが、かけなくても出来ることはある。
新規集客に直結するのは、PPC広告やポータルサイトの利用である。
だから最初はPPC広告とポータルサイトを利用して、どれくらい集客効果があるのかを見極める。その結果次第で方法を入れ替えていく。
こんな風に地代家賃から実際のマーケティング戦略を導いていくことが出来るでしょう。
まとめ

個人サロンが知っておくべき経営・マーケティングのお金の話として、地代家賃・広告費とそこから考える戦略について解説をしてきました。
個人サロンといえども、なんとなくで経営戦略・マーケティング戦略を決めるのは危険ですし、そもそも経営経験がないと難しすぎます。
そのために経費の感覚を持っておくことで、逆算して考えられるようにしておくべきでしょう。
経費の感覚を持っておくと、「これは高すぎる」「もう少しお金をかけても良いだろう」ということも自分で判断することが出来るようになります。
「サロンを開業するのはお金のためじゃない」と考える方もいるかもしれませんが、お金の面から経営・マーケティングを考えないと、せっかく良いサービスを提供していてもお客様に届きません。
今回の記事は知っておいて無駄になることはありません。これからのあなたのサロンの経営・マーケティングに役立てていただければと思います。
投稿者プロフィール

-
個人サロン・自宅サロンの集客・マーケティングを請け負うサロン集客コンサルタント。
2012年にWEBマーケティング会社から独立し「店舗集客集団WAO」を立ち上げる。
現在はサロンの集客に特化した「サロンコンサルティングbasis」も同時に運営中。
「丁寧で的確なヒアリング」「専門用語に頼らない誰にでも分かる解説」「誠実で安定した集客サポート」を理念に、コンサルティングサービスを開始。
常時抱えるクライアントは100を超えており、特に1人で経営する店舗やサロンのサポートを得意とする。





